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2020/08/01 item

8月のシングルオリジン ブラジル コレゴ・ボン・デスティーニョ パルプドナチュラル

ブラジルは、コーヒーの生産量が世界一の国です。しかも2位のベトナムと大きく差を開けています。そんなブラジルで生産されるコーヒーはまさにピンキリ。その中で当店の扱うブラジルのスペシャルティコーヒーは、特徴としては主張しすぎない大人しめの子、という印象です。

今回は、いつもブレンドなどに使用するものとは別のブラジルの豆を仕入れました。同じくスペシャルティコーヒーなのですが、ブラジルとは思えない際立つ個性とクリーンさ。
ブラジルの豆ってこんなに美味しいものもあるの?
そう言っていただきたくて、ご用意しました。

個性を感じていただきやすい中浅煎り(ミディアムロースト)でお届けします。高めの温度でサッと抽出したホットコーヒーや、水出しコーヒーにオススメです。

農園について

コレゴ・ボン・デスティーニョ農園は、エスピリット・サント州のマレシャウ・フロリアーノという小さく平穏な田舎町に在ります。現在は、3代目に引き継がれコーヒーを生産するのは、22歳のデニサルと27歳のチアゴ兄弟。2人は、強い決意を持って農園を変革に導いています。

コレゴ・ボン・デスティーニョ農園が始まったのは60年前。祖父のホセ氏が農園を開き、現在53歳の父エスタヴァーロ氏の手で、祖父の信念と伝統的な生産手法が受け継がれてきました。この地の農園は、ブラジルを代表する大農場と違い、小規模農家が多く、コレゴ・ボン・デスティーニョ農園もそうした小規模生産者の伝統的な手法に従って生産をしていたそうです。

そして2011年。息子のデニサルとチアゴから、高品質なスペシャルティコーヒーの生産が提案されたのです。『品質がきっと家族の未来を明るく照らす』と説得を試みます。新しい設備の導入、収穫のタイミングやセレクトピッキング、その後の細やかな選別など多くの工程を改善。この抜本的な変化によって生産されたコーヒーは、州のコンテストにおいて高く評価され、スペシャルティコーヒーが家族の未来を明るく照らした決定的瞬間となりました。

彼らは、コーヒーの知識や経営学の勉強。そして他国の生産地にも積極的に訪問し、ブラジルでは知り得なかった生産手法や発酵工程、生産処理プロセスを学び、新しいアイデアのもと、テストも始めています。また、コーヒーを取り巻く全ての工程を理解する事は、創意工夫を生み出すきっかけになり、コーヒー生産の新たな地平を切り開くと、現在は焙煎工場を建てマイクロロースターとしても活躍しています。すべては、コーヒーの可能性と品質の為。類い稀な行動力とモチベーションで、兄弟二人三脚でコーヒー生産に変革を生み出そうとしています。

コーヒー豆のプロファイル

  • カッピングプロファイル:パッションフルーツ、キウイ、フローラル、ストロベリー、クリスプ、クリーンカップ
  • 生産国:ブラジル
  • エリア:エスピリット・サント州マレシャウ・フロリアーノ
  • 農園:コレゴ・ボン・デスティーニョ
  • 標高:900-1050m
  • 品種:カトゥアイ
  • 生産処理:パルプドナチュラル
  • 生産者: ダニサール・ドウロ&チアゴ・ドウロ